自毛植毛には使用する器具や移植にあわせたドナーの分割方法などによっていくつかの種類に分類されます。
植毛専用の植毛針を使用し、穴開けと毛髪の植え込みを同時に行う手法です。
1本1本植えていき、針の刺す方向や向きによって毛髪を自由なデザインで植えることができます。植毛針を使用した跡が残りにくく、髪の生え際などの部分の移植に向いていると言えます。 スリット式と比べると手軽さはありますが、休止期の毛髪は移植できない、毛髪の定着に時間がかかる、数日間シャンプーができないなどのデメリットもあります。
移植部分に針やメスでスリット(切れ目)をいれて、そこにピンセットなどで一株ずつ毛髪を植え込みます。
スリットを入れる方向やメスの使用方法などさまざまな方法が存在します。休止期にある毛根も移植できるメリットがありますが、スリットの入れ方など施術する医師の技量や経験に依存されます。
1990年代初頭まで、自毛植毛の主流として普及していた方法です。パンチと呼ばれる直系3,4mmの円形のメスでドナーを採取し、同じくパンチを使用して移植部の頭皮を切り取り植えつける方法です。
株のサイズが大きく、自然さがなかなか出ない、傷跡が残るなどのデメリットが多いことから現在ではほとんど施術されていません。
フォリキュラー・ユニット・トランスプランテーションの略です。毛髪は1本1本生えているだけでなく、2,3本のグループで生えている場合があり、そのグループをフォリキュラー・ユニットと呼びます。採取したドナーをこのグループ単位で株分けし、移植を行います。
毛髪が生え続ける組織はこのグループ単位で存在しており、毛髪単位で株分けするマイクロ・グラフトやミニ・グラフトと比べ、解剖学的単位で株分けを行っています。 高蜜度で自然な仕上がりが期待できますが、株分けに時間がかかり、株分けを行うスタッフの熟練度が結果にも影響するデメリットもあります。 現在ではマイクロ・グラフト植毛でもフォリキュラー・ユニットを意識した株分けも行われています。
採取したドナーを5本前後の株(クラフト)に分けて移植する植毛方法です。
1990年初め、それまで主流だったパンチ・グラフト方法にくらべ細かいクラフト単位で植毛するミニ・グラフトやマイクロ・グラフトの植毛方法が開発され、自毛植毛の柔軟度や安全度が向上したといわれています。
採取したドナーを1本〜3本程度の株(クラフト)に分けて移植をする方法です。
跡が残りにくく、自然な仕上がりが期待できます。頭頂部はミニ・グラフトを使用し、生え際部分はマイクロ・グラフトを行ったりと、移植する部分によって使い分け、ミニ・グラフトとマイクロ・グラフとを併用する方法もあります。